2019年6月28・29日に開催されたG20大阪サミット。期間中、海外メディアに向けて大阪や関西の魅力を展示、発信するブースが設けられ、大阪府内の大学生が通訳ボランティアを務めた。大阪学院大学からも2名が参加し、英語での通訳を行った。
通訳ボランティアを務めたのは、大阪学院大学外国語学部3年次生の中村文哉さんと吉田美咲さん。中村さんは先端技術のブースで、ロボットやAIを駆使した最先端医療技術メーカーの研究員が説明する日本の技術を、吉田さんは京都のお茶屋遊びを舞子さんが紹介するブースで、日本の伝統的なお座敷遊びや、日本舞踊、三味線といった伝統文化を英語で紹介した。
中村さんは「記者の方々に『ブースでの説明が分かり易かった。日本に来て良かった。』と言っていただいたことが嬉しかったです。今回英語を使って微力ながらも大阪サミットに貢献できたことは自信にもなりましたが、課題も見えてきましたので、卒業までの1年間もっと勉強したいです。」と語った。英語教師を目指している中村さんにとって、外国語学部のLEI英語プログラムで培った英語力の手ごたえと、ボランティアで出会った他大学の仲間の存在が、さらなる原動力となったようだ。
吉田さんは「将来、おもてなしを伝えられる場所で働きたいと思っているので、日本のおもてなしの心を海外の方々に広く深くわかっていただけるようしっかりと勉強していきたいです」とコメント。LEI英語プログラムでスピーキングの力を磨いて臨んだ今回のボランティアだったが、今後さらにTOEIC900点を目指しホテル業界で働くという目標ができたという。
大阪学院大学は2013年に語学教育研究所(Language Education Institute:LEI)を設置し、独自のプログラム「LEI英語プログラム」を開講している。コロンビア大学で英語教育に関する修士号を取得した専門の講師たちを迎え、ディスカッションやワークショップを通じて、英語で考えコミュニケーションできる学生を育てている。