今春、大学の学部を卒業した学生のうち、就職者の占める割合が前年度を0.9ポイント上回る78.0%に上ることが、文部科学省の学校基本調査(速報値)で分かった。卒業生に占める就職者の割合は高水準の求人倍率を反映し、9年連続で上昇している。
学校基本調査によると、今春に大学の学部を卒業した学生は57万2,640人で、就職者は44万6,887人に達した。このうち、正規雇用や自営業など期間の定めがない仕事に就いたのは、前年度を1.2ポイント上回る43万964人で、全体の75.3%に上っている。
パートやアルバイトなど一時的な職に就いたのは全体の1.4%に当たる8,165人、大学院へ進学したのは11.4%の6万5,351人、就職も進学もしなかったのは6.7%の3万8,229人だった。
高校生の大学・短期大学進学率は54.8%で4年連続での横ばい。大学学部の在籍者は260万9,431人で、前年度を約1万人上回った。女子学生が占める割合は前年度より0.3ポイント上がり、45.4%で過去最高となった。逆に、短期大学の学生は前年度より約6,000人少ない、11万3,008人と減少の一途が続いている。
大学の女性教員数は前年度を約1,000人上回る4万7,623人を数えて過去最高に達した。女性比率は25.3%となり、ようやく4人に1人を超えている。