慶應義塾大学病院は2020年の東京五輪・パラリンピックに備え、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会と共同で派遣する医療スタッフ向けの説明会を東京都新宿区信濃町の慶應義塾大学信濃町キャンパスで2日間にわたって開いた。
慶応義塾大学によると、説明会では組織委員会から大会のビジョンや研修スケジュール、提供する医療サービス、医療体制などについて説明があり、五輪スタジアムの会場責任者を務める慶應義塾大学病院救急科の佐々木淳一教授らが研修の進め方やスタッフとしてかかわる意義、特殊な場所での医療行為などを解説した。
この中で、多種多様な人が集まる五輪・パラリンピックの会場では、コミュニケーションとお互いのリスペクトが重要になることが伝えられた。
慶應義塾大学病院は東京五輪・パラリンピックで病院に隣接したオリンピックスタジアムの新国立競技場と競歩会場となる皇居外苑に医療スタッフを派遣する。病院のスタッフは2月、英国で大規模競技会場での医療措置について実習を受けているが、今後、会場別の研修などに参加し、万全の態勢を敷く。