2020年度大学入試センター試験の志願者が前年度を約1万9,000人下回る約55万8,000人となったことが、大学入試センターの集計で分かった。減少幅は過去最高で、少子化で受験世代の人数が減り、入試方式が多様化してきたためとみられる。
大学入試センターによると、志願者総数は55万7,698人。このうち、高校などを来春卒業する予定の現役生は45万2,234人で、前年度より1万2,716人減った。高卒予定者が全志願者に占める割合を示す現役志願率は、前年度を0.7ポイント下回る43.3%にとどまっている。
既卒者は10万376人で、前年度を6,306人下回った。高等専門学校3年修了者や高校卒業程度認定試験(旧大検)合格者などは前年度より110人少ない5088人。現役生だけでなく、その他の受験生も減少が目立っている。
志願者総数の男女別内訳は男子が31万4,037人、女子が24万3,661人。男子は前年度より1万440人、女子は8,692人少なくなった。
センター試験を利用する大学、短期大学は、大学が国立82校、公立91校、私立533校の計706校、短大が公立13校、私立139校の計152校。大学、短大とも前年度を3校上回っている。