2020年5月8日、千葉大学は緊急学生支援事業を実施すると発表した。新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴う収入の減少等により学生生活に支障をきたしている学生に向けて、2020年5月下旬から総額3億円規模で実施する。主な財源は「千葉大学SEEDS基金」であり、基金への寄付も同時に呼びかけている。
千葉大学が行う支援事業は、大きく3種類。一つは5月下旬から開始する給付金で、生活に支障を来している学生に対して、無利子で10万円の給付を実施する。対象は「⽇本学⽣⽀援機構給付型奨学⾦受給決定(第1〜3区分)の学⽣」「
アルバイトがなくなった、あるいは⼤幅に減収し、経済的な困窮状態にある学⽣」「仕送り等、親(援助者)からの経済的援助が減少し、困窮状態にある学⽣」のいずれかに当てはまる学生で、状況により6月以降も⽉額5万円の継続⽀援を予定する。
また、家計急変のため収入が大きく減少し、修学継続が困難となった学生を対象に、10万円の給付や、授業料の全額または半額免除等を実施する。
⽇本学⽣⽀援機構給付型奨学⾦受給者に対しては、メディア授業受講に際しモバイル型Wi-Fiルーター600台を無償貸与し、その通信費を千葉⼤学が負担する。
また、アルバイト収⼊が減少した学⽣への⽀援として、メディア授業実施に係る学生支援員として時給1200円で30名から雇用する。業務内容は千葉大学MoodleやMicrosoft365に関する問合せ対応や業務補助となっている。
今回の支援事業は、「千葉大学SEEDS基金」を主な財源としている。千葉大学は、さらなる充実した財政的下支えのため、引き続き寄付を呼びかけている。