株式会社学情は、2021年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、就職活動に関するインターネットアンケートを実施した。
調査は、新型コロナウイルスの感染拡大にともない、政府から全国に発出された緊急事態宣言期間中の2020年5月1日~5月10日に実施。2021年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に行われ、回答者数は1,115人だった。
調査によると、新型コロナウイルス感染症の影響を反映して、“まだ就職活動をしていない”学生は11.2%。また、現在、就職活動を継続している学生は66.1%(2019年76.5%)で前年を下回ったが、就職活動前の学生と合わせると前年並みとなり、6月以降の活動率を底上げする見込み。
5月初旬の内々定率は39.8%と4月から11.1ポイント上昇も、4月の選考進捗が芳しくなく、ほぼ前年並みとなった。内々定を複数社から獲得している学生の66.0%が“強く入社を希望する”と回答。本命やそれに近い企業から内々定を獲得し、就職先を決めようとする段階にあるようだ。
内々定先企業と接点をもったタイミングは、就職活動解禁となる2020年3月が最多の14.6%。ただし、2019年同月調査では3月が25.4%となっており、新型コロナウイルス感染症の影響で年明け、特に2月以降の活動が縮小していることがわかる。最終面接の時期は、4月に選考が停滞したこともあり、最多の4月でも28.5%にとどまり、2019年同月調査と比べ、21.6ポイントの大幅ダウンとなった。
内々定先企業からの懇親会などのフォローについてきくと、“懇親会”が2019年同時期比で大幅減(39.5%→27.3%)となり、新型コロナウイルス感染症の影響で内々定者を呼んで懇親を深める会が軒並み中止となっている。一方、オンラインでのツールを使ったものも含め「人事担当との面談」「先輩社員との面談」は2019年同時期比で増えており、内々定者フォローの主ツールとなっている。