大学入試センターは2021年の大学入学共通テストの実施要項を公表、大学と都道府県教育委員会に通知した。新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、1~2月に3つの日程を設定した。現役生は学校長が学業の遅れを認めれば、出願の際に第2日程を選ぶことができる。
大学入試センターによると、第1日程は予定通りに1月16、17の両日に行う。病気や事故などから、第1日程で試験を受けられなかった受験生向けの第2日程は、1月30、31の両日に実施する。
出願は9月28日から10月8日まで。新型コロナで高校の休校が続いた点を考慮し、現役生は学習の遅れを学校長が承認すれば、出願時から第2日程を選択できる。休校の影響を受けていない浪人生は第2日程を選択できない。第1日程と第2日程間で得点調整はしない。
ただ、大学入試センターは学習遅れの判断基準を示しておらず、高校側から困惑の声が上がっている。
第3日程は2月13、14の両日。病気や事故などで第2日程の試験を受けられなかった受験生が対象で、第1、第2日程が全都道府県に試験会場を置くのに対し、原則として全国を2地区に分け、各地区1カ所で実施する。
受験は各大学が申請理由を審査して許可する。試験問題は大学入学共通テスト問題作成方針によらずに作る。試験の時間割も第1、第2日程と異なり、独自のものとなる。