科学技術振興機構は、大学発ベンチャー企業の研究開発と事業育成を一体として推進する大学発新産業創出プログラムの新規プロジェクトとして、大阪大学が進める関節リウマチなど自己免疫疾患に対する免疫制御薬の開発など7件を採択しました。契約が整い次第、研究がスタートします。
科学技術振興機構によると、大阪大学以外の採択プロジェクトは▽九州大学によるカイコを使ったタンパク質生産システムの確立▽筑波大学による食物を飲み込む状態を音だけで計測し、嚥下能力測定の標準機器化▽筑波大学による明日葉有効成分を用いた家畜の生殖機能改善▽東京大学によるノロウイルス感染症の予防と治療薬開発▽東京工業大学によるマルチガス温度制御プラズマを用いたプラズマ内視鏡治療装置の開発▽農業生物資源研究所による高密度コラーゲン繊維の形状加工技術を活用した医療機器、創薬支援ツールの開発-。このプログラムは、ベンチャーキャピタルなどの事業化ノウハウを持つ人材を事業プロモーターとして活用、研究者とともに事業戦略や知財戦略を構築しながら、ベンチャー企業の創出を図ります。
2015年度は4月から7月までに大学や研究機関から115件の応募があり、第1、第2サイクルの審査で継続となっていた12件のテーマについて精査し、7件を新規プロジェクトに選びました。
参考:【科学技術振興機構】研究成果展開事業大学発新産業創出プログラム(START)新規プロジェクトの決定について(平成27年度第3サイクル審査分)