東北大学災害科学国際研究所と株式会社ディー・エム・ピーは、宮城県仙台市で、AR(拡張現実)技術を用いて地域の過去・現在・未来を体験する被災地観光・防災教育ツアー 「AR HOPE TOUR in Sendai」を2016年3月12日に開催します。現在、その参加者を募集中です。
AR技術とは、目の前の風景にコンピュータで情報を重ねて表示する技術の総称のこと。被災地の風景(現実の環境)に、今は体感できない震災前や震災直後の風景といった過去、未来の情報(追加情報)をその場に表示させることができます。
2015年3月の国連防災世界会議で、被災地AR観光のアイデアを出した宮城県農業高等学校の生徒とともにAR技術を活用した被災地観光の実証実験「NATORI AR HOPR TOUR」を実施。今回は、その経験を活かし、東北大学災害科学国際研究所から提供された震災アーカイブデータなどで、地域に合わせた防災教育に効果的なシナリオとコンテンツの充実を図り内容をスケールアップ。震災記憶の伝承と個々の防災意識を高めることを目的に実証実験を兼ねたツアーを行います。
ツアーでは、被災地を実際に巡り、「ARグラス」としてソニー株式会社のメガネ型端末SmartEyeglassを用い、震災前後の風景のAR表示、津波の高さの擬似体験、発災から現在に至る映像コンテンツ視聴などを行う予定です。参加費は無料、募集人数は25名(先着順)。詳細は株式会社ディー・エム・ピーウェブサイトに掲載。また、2016年3月26日は多賀城市で開催予定です。