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生体磁気計測装置事業化へ、金沢工業大学とリコーが共同研究拠点 - 大学ジャーナルオンライン

 金沢工業大学の大澤敏学長と株式会社リコー(東京都中央区)の三浦善司代表取締役社長は、2016年4月5日石川県知事を訪ね、金沢に連携研究拠点を置く計画を発表した。2016年度から「脊磁計」「脳磁計」の共同開発を進める。同社にとっては初のヘルスケア事業となる。

 金沢工業大学とリコーは、2014年度から生体磁気計測に関する共同研究をスタート。脊髄神経のはたらきを体の外から観察できる「脊磁計」の研究開発を進めてきた。さらに2016年4月1日、リコーが横河電機より脳内の神経活動を計測する「脳磁計」事業を譲り受け、両方を共同開発することとなった。

 脊磁計は、体に傷をつけることなく手足の麻痺やしびれなどの症状の原因部位を正確に診断できる装置として第15回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議でnano tech大賞を受賞。脳磁計は、痛みや苦痛を伴わずに脳内のわずかな磁気を計測し脳内の神経活動の伝達を「見える化」するもので、てんかんの診断などに活用されている。

 脊磁計、脳磁計といった生体磁気計測システムの核となる高感度磁気センサ(SQUID)は、金沢工業大学先端電子技術応用研究所が開発を行ってきた。リコーは高い画像技術を提供することで、これらの装置で記録されたデータを医師や研究者といったユーザによりわかりやすく提供することを目指す。

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