工学院大学のロボットプロジェクト「KRP」は、「NHK学生ロボコン2016」の最終審査を通過し、9年連続の本戦出場を果たした。
全国の大学・高等専門学校などの学生が参加するロボットコンテスト「NHK学生ロボコン」。優勝チームはタイ・バンコクで行われる世界大会「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト」へ日本代表として出場することになる。
2016年の大会のテーマは「エネルギー」。試合は対戦形式で、エコロボットとハイブリッドロボットの2台を使用。エコロボットはプロペラを載せて3つの障害物ゾーンを越え、ハイブリッドロボットはプロペラを受け取り、ポールを登って頂上に早くプロペラを取り付けたチームが勝ちとなる。
この提示された課題において、タスクを完了させる確実性、アイデアのユニークさ、今後の伸びしろを基準に書類選考、第1次・第2次ビデオ審査が行われ、工学院大学など24チームが選抜された。
9年連続で本選への出場を果たした工学院大学のKRPは、ロボット制作を軸とし、2000年に始動した工学院大学の学生プロジェクト。「NHKロボコン」への出場および日本代表として世界大会への出場を目標に活動している。ロボットのアイディアを出す段階から制作までの全ての工程を学生が行い、ロボット製作に関する技術を基礎から学べるほか、チームでロボットを制作していく際の製作のスケジュール管理や予算管理、チームビルディングなども学生自身で行う。この実践型のロボット制作における総合力が、9年連続本選出場の原動力となっている。
KRPは悲願の優勝を目指し、2016年7月10日、大田区総合体育館で開催される決戦の舞台へ臨む。