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キャンパス内の落ち葉で作った堆肥を地域住民に頒布 千葉大学 - 大学ジャーナルオンライン

 千葉大学環境ISO学生委員会は6月11日、12日には住民に堆肥を頒布する会を実施して地域貢献を行った。焼却処分されるはずだった落ち葉を堆肥にし、ごみとCO2を削減する環境保全活動の一環。

 同大学のキャンパス内では、毎年大量の落ち葉がごみとして廃棄処理されている。そこで環境ISO学生委員会は、地元のNPO法人環境ネットから技術的な指導を受け、2006年度より落ち葉の一部を堆肥化。「けやきの子」という名称で地域住民への頒布を開始した。2016年度は、近隣自治会の回覧板を通して事前に地域住民に告知し、6月11、12日に10kg入りの堆肥を合計30袋を頒布。「有機栽培している畑で使います」など好評を得た。1袋につき300円の寄付を募り、学生委員会の環境活動に活用する。

 堆肥の頒布は、東日本大震災の原発事故の影響のため一時自粛していたが、2013年と2014年に落ち葉の腐葉土に含まれる放射線量を測定。農林水産省の定める基準を下回っていたため、学生自ら千葉県を通じて同省に申請、許可を受け2015年から頒布会を再開した。

 千葉大学環境ISO学生委員会は、2003年10月に本大学がISO14001認証取得へ動き始めたときに発足し、現在では約200名の学生らが所属。緑化・堆肥化等の活動や地域との連携や学内への啓発活動を行っており、その一環として落ち葉の堆肥の頒布を実施している。環境ISO学生委員会 堆肥化班班長 松村佳孝さんは、「大変なことも多数あったが、約1年間丹精を込めて作製したけやきの子を頒布することができた。この活動にやりがいを感じており、今後も継続していきたい。」とコメントしている。

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