大学入試センターが1月に第1日程(16、17日)、第2日程(30、31日)に分けて実施した大学入学共通テストの結果を集計したところ、比較が可能な26科目のうち22科目で第2日程の平均点が低いことが分かった。20点以上の差が生じた科目もあるが、両日程間での得点調整は行わない。
大学入試センターによると、第1日程の主な科目の平均点は世界史Bが63.49、日本史Bが64.26、現代社会が58.40、数学Ⅰ・数学Aが57.68、数学Ⅱ・数学Bが59.93、化学が57.59、生物が72.64、英語(リーディング)が58.80。
これに対し、第2日程は世界史Bが54.72、日本史Bが62.29、現代社会が58.81、数学Ⅰ・数学Aが39.62、数学Ⅱ・数学Bが37.40、化学が39.28、生物が48.66、英語(リーディング)が56.68だった。中でも生物は23.98点という大きな差が生まれた。
第1日程、第2日程を合わせた総受験者数は特例追試験も含めて48万4,114人で、前年の大学入試センター試験に比べて4万2,958人少なかった。志願者のうち、実際に受験した人の割合を示す受験率は90.45%となり、前年を4.06ポイント下回り、過去最低を記録した。コロナ禍の影響もあったとみられる。
特例追試験の受験許可者は東日本で1人いたが、新型コロナウイルス感染症によるものではなかった。試験当日に健康状態チェックリストによる症状確認をしたのは28人、別室で受験した無症状の濃厚接触者は4人いた。