立教大学経営学部とNECネッツエスアイ株式会社は、「With & Afterコロナ時代の学習/キャンパス環境を新たに探究する」をテーマとした共同研究を2021年4月から2024年3月まで行う。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により世界規模で授業のオンライン化が加速。Afterコロナの時代においてもオンライン環境の整備は大学の責務であり、オンライン環境下でも教育の質を保証し、かつ、オンラインならではの価値の提供が重要となる。また、授業だけでなくさまざまな活動を通して学生が人間関係を築くことも大学の重要な機能の一つで、オンライン化に伴う対面授業や学生同士の交流機会の減少は、学習や課外活動に対する意欲の低下につながりかねない。
そこで、立教大学経営学部とNECネッツエスアイ株式会社では、立教大学の持つ教育への知見とNECネッツエスアイが持つ自社実践や顧客との共創で得たデジタル・クラウドサービスのノウハウと組み合わせ、今まで以上に一人ひとりに寄り添うサポートを行い、多様なオンラインツールやノウハウを用いて教育・環境の質を保持、強化しつつ、これからの「新しい大学像」をつくることを目的に共同研究を開始する。
共同研究の3つのねらいは、「授業の質の向上」「学生のネットワークづくり」「学生に寄り添う仕組みづくり」。「授業の質の向上」においては、Zoomをはじめとするデジタル・クラウドサービスを組み合わせ、オンラインでのディスカッションやグループワークなどを円滑にし、授業の質の向上を図る。学生が好きな時間に視聴可能なオンデマンド授業に「検索」や「インデックス」といった機能を付与し、予習・復習時の利便性を向上させるなど、さまざまな改良を検討する。
「学生のネットワークづくり」においては、オンラインであっても学内外でさまざまな活動が実現できるよう、バーチャル空間に交流の場を用意し、学生のネットワークづくりをサポート。まずは「高大連携学生プロジェクト」、「BISLIN」(企業人との交流団体)、「COBBY」(留学生支援団体)の3つの学生団体による活動に導入し、試行活用しながら更なる可能性を探る。
「学生に寄り添う仕組みづくり」においては、教職員が学生と対面する機会が減少し、学生の様子を把握しづらい状況の中で、学生が大学での活動に意欲的に取り組めているか診断するエンゲージメント測定ツールを活用し、学習意欲やメンタル不調の有無などについてモニタリングを行う。
参考:【立教大学】立教大学とNECネッツエスアイ、With & Afterコロナ時代におけるデジタルを活用した新たな学習/キャンパス環境の共同研究を開始