神奈川大学は、2021年4月、約5000人の学生が学ぶみなとみらいキャンパスを開設した。みなとみらい21地区に総合大学のキャンパスが開設されるのは初めて。
地上21階、地下1階のみなとみらいキャンパスは、経営学部、外国語学部、国際日本学部のグローバル系3学部、約5,000人の学生が学ぶ。みなとみらいは、グルーバル企業が集積する「国際化の縮図」のようなエリアであり、美術館や劇場など文化的な施設も数多く集まっている。神奈川大学は学生たちに、街全体を大きなキャンパスとして、歴史や文化を感じ、国際企業や地域と連携した独自の教育・研究から多くのことを学んでほしいと開設した。
キャンパス内にもその思想を反映し、学生や教職員だけでなく、オフィスワーカー、外国人、近隣住民等、あらゆる「人」が集い、「知」が交流することで、新たな価値やイノベーションが創出される場となることを目的に「ソーシャルコモンズ」を設けた。学生対象の語学学習や市民向けの異文化体験イベントなどを行う「グローバルラウンジ」、ビジネス関連、語学、文化教養、資格取得など100を超える市民講座を開講する「エクステンションセンター」、日本の大学で初めてスマホアプリから資料貸し出しができるシステムを導入した「図書館」など備えている。
このほか「ラーニングコモンズ」では企業や国際機関、官公庁、文化施設などが集まるみなとみらい地区の特性を生かし、企業や行政とオープンイノベーションを推進する「社会連携センター」、学生の自律的学習を促す多様な学習の場として活用する。
なお2018年9月に兼子良夫学長によるダイバーシティ宣言を実現し、男女共用トイレを1階~21階、全てのフロアに24箇所設置したほか、キッチンカーにおけるハラルフードの提供や礼拝所も配置されている。