千葉大学は、環境ISO学生委員会に所属する学生が編集長、構成、執筆、デザインを務めた環境報告書2016年版を発行した。太陽光発電の導入や植物工場での新栽培システム開発など6つのトピックスを特集している。
千葉大学によると、今年の編集長は法政経学部3年生の石川愛海さん(20)で、石川編集長指揮の下、40人以上の学生委員、デザイナーが取材、執筆、校正、デザインを行い、約半年かけて報告書を仕上げた。
今年の報告書は全88ページで、
■2015年11月に千葉大学で開かれたサスティナブルキャンパス第3回年次大会
■千葉大学が環境活動で2015年度に受賞した6つの賞
■植物工場で葉の老化を抑制することにより、葉の廃棄ロスを減らす新栽培システム
■千葉大学が取り組んでいる太陽光発電、太陽熱利用、エコ給湯器、日射の自動制御装置導入
■環境ISO学生委員会が三菱製紙販売と共同で取り組んだ環境活動
■千葉大学の環境活動のアジア環境会議での発表
-を紹介している。
環境報告書は国立大学法人化に伴い、2005年度から作成が義務付けられている。千葉大学は環境規格のISO14001を学生主体で取得したことから、報告書作成を実務教育の機会ととらえ、報告書も学生の手で作ってきた。
編集長の石川さんは「編集長業務を通じ、千葉大学の環境マネジメントシステムに理解を得ただけでなく、組織マネジメントや人と関わる楽しさ、難しさを学べた」と語っている。