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画像認識で害虫特定、北大がシステム開発 - 大学ジャーナルオンライン

北海道大情報科学研究科メディアダイナミクス研究室(長谷山美紀教授)と情報システム開発のNECソリューションイノベータ(東京、毛利隆重社長)は、農業の生産現場で見つけた害虫の種類を即座に特定する新システムの共同研究を始めました。完成すれば見つけた害虫を最小限の農薬ですぐに退治できるようになり、農薬の減量化を進める生産者にとって朗報となりそうです。

紛らわしい病害虫の例(プレスリリースより)

紛らわしい病害虫の例(プレスリリースより)

新システムは、北大研究室が持つ画像データから対象の類似点を瞬時に抽出する画像認識特許技術を基礎とし、スマートフォンで撮影した昆虫がどの種類のものかをデータベースから検索できるようにするものです。2016年3月までに対象となる昆虫データの収集とともに、昆虫の特定に適したアルゴリズムの研究を進め、実用化する計画。

国内には農作物の害虫とされる昆虫が、約2000種生息しています。近年、消費者の間で食品の安全性に対する関心が高まり、生産者は農薬の使用を抑えるよう求められていますが、害虫の数が多過ぎて生産者が害虫を特定することが難しいのが実情です。このため、生産者は農薬の使用量を増やすしか対処法がありませんでした。

新システムの完成後は、見つけた害虫に合わせた最小限の農薬使用で、農作物の被害を防げることになり、農薬使用量の削減を望む消費者のニーズに合う農業の実現が容易になると期待されています。

出典:【NECソリューションイノベータ】NECソリューションイノベータと北海道大学、「画像認識による虫画像の同定を支援する技術」に関する共同研究を開始

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