京都大学は2023年度から経済学部、工学部の特色入試で選抜方法を一部変更する。経済学部は総合型選抜を廃止し、学校推薦型選抜にし、工学部は志願者本人が作成した顕著な活動実績の概要を提出書類に加える。選抜要項は例年通りなら、6月ごろに公表される。
京都大学によると、経済学部の募集定員は「文系型入試」15人、「理系型入試」10人。文系型入試は課外活動や授業の一環で実施した課題研究で顕著なリーダーシップや課題解決力を示した生徒、理系型入試は科学に関する課外活動や授業の一環で実施した課題研究で顕著な成績を残すか、高校課程の数学、物理、化学、生物のうち少なくとも1科目で極めて優れた学業成績を上げた生徒を対象とする。
文系型入試、理系型入試に共通した推薦要件として、
・人格、見識とも特段に優れている
・調査書全体の学業成績がおおむね4.3以上
・TOEFL iBTスコアがおおむね80点以上、IELTSオーバーオールスコア・バンドスコアが6.0以上、TOEIC Listening&Reading Testスコアがおおむね800点以上、GTECスコア(CBTに限る)がおおむね1,190点以上、英検準1級合格のうち、少なくとも1つの要件を満たす
-などを挙げている。
工学部の特色入試で顕著な活動実績の概要が提出書類に加えられるのは、建築学科と物理工学科。経済学部、工学部とも提出書類と大学入学共通テストの成績で合格者を決定する。