科学技術振興機構と新エネルギー・産業技術総合開発機構は大学発ベンチャー表彰2021の受賞者を決め、文部科学大臣賞に慶應義塾大学発のハートシード、経済産業大臣賞に京都大学発のリージョナルフィッシュを選んだ。
科学技術振興機構によると、ハートシードは慶應義塾大学医学部の福田恵一教授の技術を用いて心不全の治療を目指す企業で、将来的にはiPS細胞を使って心臓の再生医療を目指している。文部科学大臣賞の支援大学には慶應義塾大学医学部、支援企業には味の素が選ばれている。
リージョナルフィッシュは京都大学大学院農学研究科の木下政人助教、近畿大学水産研究所の家戸敬太郎教授らを創業者とし、水産物の品種改良やスマート養殖業の実現を目指している。経済産業大臣賞の支援大学に京都大学大学院農学研究科、支援企業に荏原製作所が選ばれた。
このほか、科学技術振興機構理事長賞は立教大学発ベンチャーのオリシロジェノミクス、立教大学理学部、新エネルギー・産業技術総合開発機構理事長賞はスイスのチューリッヒ工科大学発ベンチャーのラピュタロボティクス、チューリッヒ工科大学工学科、モノフル、日本ベンチャー学会会長賞は大阪大学発ベンチャーのマトリクソーム、大阪大学蛋白質研究所、ニッピ、大学発ベンチャー表彰特別賞は東北大学発ベンチャーのアールティーアイキャスト、東北大学、国際航業に決まった。
今後の活躍を期待できる大学発ベンチャーを表彰するアーリーエッジ賞は該当がなかった。