名古屋工業大学は、オーストラリアのウーロンゴン大学と共同で、国際連携情報学専攻(博士後期課程)を開設。修了した学生に共同で単一の学位を授与する「ジョイント・ディグリープログラム」を2018年3月から開始する。工学系大学院(博士課程)でのジョイント・ディグリープログラムは、日本初の試み。
“サイバー(仮想)空間とフィジカル(現実)空間が高度に融合した社会”である「超スマート社会」を世界に先駆けて実現するには、その中核技術である人工知能、ビッグデータ、IoT等の情報学分野のイノベーションをリードできる高度な知識・技術を身につけた世界に通用する研究者や技術者の存在が必要不可欠となっている。名古屋工業大学のある中京地域産業界でもこの「超スマート社会」を実現するため、大学における人材養成への期待は今後さらに増すものと予想される。
そこで、名古屋工業大学では、人工知能やマルチエージェントシステムを中心とする情報学分野で長年にわたり共同で教育研究活動を展開しているオーストラリアのウーロンゴン大学と連携し、両大学の教育研究資源を活用したジョイント・ディグリープログラムによる国際連携専攻を設置。「超スマート社会の実現」、第4次産業革命への貢献を見据えた情報学分野において、世界をリードし新規研究分野を開拓できる研究者や、国際的な展開を行うグローバル企業において新規事業の開拓を先導するグローバルリーダーとしての実践的研究者・技術者の養成を行う。
ウーロンゴン大学は、オーストラリアのニューサウスウェールズ州ウーロンゴン市にある公立大学。世界大学ランキングの上位2%以内(218th in the world – QS World University Rankings 2016/2017 等)に位置するなど、国際的にも高い評価を受けている。