日本女子大学とエデュケーション・ニュージーランド(ENZ)は、交流による相互理解の促進、そして新しい学習機会の提供のために「教育協力に関する協定」を締結した。2022年4月22日に東京都渋谷区のニュージーランド大使館にて行われた調印式には、来日中のジャシンダ・アーダーン首相も出席した。
1893年に世界で初めて国として女性参政権を実現し、アーダーン首相に代表される女性リーダーが活躍しているニュージーランド。教育面においても、小学校から情報通信技術を活用したICT教育に積極的に取り組んでおり、英国エコノミスト誌調査部門の発表する「未来教育指数」2019年版において、英語圏で1位を獲得している。また、中学・高校において英語が第一言語ではない留学生に充実した英語教育を提供している。
これまで日本女子大学は、附属高等学校によるニュージーランドでの語学研修や、ニュージーランドの先進的な幼児教育を学ぶため、大学の短期研修などを実施してきた。今後はENZと連携し、更に多くの学生がニュージーランドと繋がり、学びを深めていく。さらに、先住民マオリ文化を基盤に多文化共生社会を築いてきたニュージーランドのダイバーシティ・インクルージョン・寛容性といった価値観に触れることは、園児・児童・生徒・学生達の人間的な成長に繋がると考える。
今回の協定を通じて、日本で最初の組織的な女子高等教育機関として創立以来女性のエンパワーメントに貢献してきた日本女子大学は、共にSDGsの目標5「ジェンダーの平等」を目指す。また、変化に富んだ豊かな自然を有する日本とニュージーランドが互いに学びあえるきっかけとなるよう、附属の豊明幼稚園、豊明小学校、中学校、高等学校も含め学園全体として国際化教育を更に推進する。
参考:【日本女子大学】日本女子大学とエデュケーション・ニュージーランド アーダーン首相も出席し、「教育協力に関する協定」を締結(PDF)