大学教員の平均年齢が49.1歳まで上昇し、過去最高となったことが、文部科学省の2016年度学校教員統計調査中間報告で明らかになった。逆に30歳未満の若手教員の割合は調査ごとに減少しており、教員の高齢化が今後課題となりそうだ。
調査は2016年10月1日現在で全国の大学、短期大学、高等専門学校を対象に、教員の年齢、性別、学歴、勤務年数などを調べた。
それによると、全国の大学教員数は18万4,838人で、2013年の前回調査より7,500人ほど増えた。このうち、女性教員が占める割合は23.8%。前回調査の22.1%を1.7ポイント上回っている。
平均年齢は男性教員が49.8歳、女性教員が46.8歳。前回調査より男性が0.1歳、女性が0.7歳上昇し、全体でも0.2歳の上昇となった。50歳以上の教員が全教員に占める割合も46.3%。2004年の43.7%、2007年の44.1%、2010年の45.3%、前回の46.0%と年を追うごとに高齢化が進んでいる。
30歳未満の教員が占める割合は2.5%。2004年の3.0%、2007年の3.1%、2010年の2.8%、2013年の2.5%と、高年齢の教員が増えるのに比例して減少が続いている。
採用前の状況は学部の卒業生、大学院の修了者が計10.9%。大多数がそれ以外からの採用で、臨床医などが28.1%、民間企業が9.5%を占めている。研究所のポストドクターは6.7%にとどまった。