学校法人実践女子学園と学校法人武庫川学院は、2022年12月20日、兵庫県西宮市の武庫川女子大学で連携・協力関係を深めるための協定を提携した。どちらも傘下に中学校高校などを擁する女子総合学園であり、実践女子学園が学校法人間で連携・協力協定を締結するのは初となる。
協定では、教育や学術研究、産学連携・社会貢献事業の連携・協力を中心に、学生・生徒の交流、国際交流、施設整備の相互利用の促進などを目標に掲げている。また、ともに女子教育に長年取り組んできた歴史のある学園として「女性活躍推進」についても協力関係の構築をうたったのが特徴といえる。
実践女子学園の山本章正理事長は、締結式で「全国で70ある女子大学のなかで、武庫川女子大学は最大の規模を維持してきた。また、学びのウイングを拡げ『MUKOJO未来教育プログラムSOAR』など女子大学ならではの教育も進めており、選ばれる大学になるために力を尽くしている。尊敬できる学校法人だ」と挨拶。「本日を皮切りに協定書にある教育、研究、産学連携や国際交流など、幅広く連携できることを見出したい。また、女性活躍に関わることについても連携に向けて議論できるとよいと思う」などと強調した。
これに対し、武庫川学院の大河原量理事長も「社会に貢献する女性の育成を通して、社会のジェンダー格差を是正する一助とすることが女子大学のミッションだ。その役割は今後も大きくなっていく。同じ志を持つ者同士で手を取り合い、社会を改革していきたい」などと応じた。