芝浦工業大学は、2017年度の単年度の海外派遣数として、過去最多となる1,288人の学生を海外の大学および企業に派遣、1,297人の外国人留学生を受け入れたことを公表した。
芝浦工業大学は、私立理工系大学で唯一の「スーパーグローバル大学創成支援(SGU)※」採択校として、世界で活躍できるグローバルエンジニアの育成に取り組んでいる。将来エンジニアに必要なスキルを身に付けるグローバルPBL(Project-Based Learning)など、海外の学生との問題解決型学習や、2015年設立の東南アジアを中心とした産学官連携の「GTI(Global Technology Initiative)コンソーシアム」等を活用した国際的な産学官連携による人材育成を推進している。その結果、2017年度は過去最多となる1,288人の学生を海外の大学や企業に派遣、1,297人の外国人留学生を受け入れた。これは、2014年のSGU採択時に比べると派遣数5倍、受入数3.5倍にものぼる。
芝浦工業大学が2017年度に行った主なグローバル人材育成プログラムは、「グローバルPBL(派遣型)」と「グローバルPBL(受入型)」。派遣型は、海外協定校の学生とプロジェクトチームを組み、専門分野や学際的なテーマの課題解決に取り組む。2017年度は、ベトナムの現地学生とライントレースロボットの製作・実装、フィリピンの現地学生とLED街灯、集落入口ゲートなどのインフラモデル検討、建設施工を行うなど、40件のプログラムを実施し、488人を派遣した。
受入型では、大宮キャンパスで、2017年12月12日~20日まで、産学連携型のグローバルPBLを実施。9つの企業・自治体が「電力を100%再生可能エネルギーで補う世界をつくるには」などのプロジェクトテーマを提供。11ヵ国78人が参加し、グループワーク、企業視察、フィールド調査、栃木県での体験学習などを通して実社会の課題解決に挑んだ。受入型の2017年度実績は、27件の実施で、342人を受け入れた。
※「スーパーグローバル大学創成支援事業」は、日本における高等教育の国際競争力の向上を目的とした文部科学省の事業。世界レベルの教育研究を行う大学や国際化を牽引する大学に対し重点支援を行う。