早稲田大学(東京都新宿区)では、創⽴150周年に当る2032年を⾒据えた中⻑期計画「Waseda Vision150」を策定し、グローバル社会のリーダーとなって活躍できる人材を育成すべく、教育研究の改革を推進。その改革の一環として、2021年度入学者のための入試(現在の高校1年⽣以降)から、全学および学部ごとに入試改革を実施する。
全学共通の取り組みとしては、⼀般入試と⼤学⼊学共通テスト(⼤学⼊試センター試験)を利⽤した⼊試のWeb出願の際、受験生本人に「主体性」「多様性」「協働性」に関する経験を記入してもらう。すでに現行の一般入試問題でも、単なる「知識」だけではなく、「思考力・判断力」および「表現力」を必要とする問題を出題しているが、今回の変更によって高校までの学習をより適切に評価できるようにする。
次に、政治経済学部、国際教養学部、スポーツ科学部がそれぞれの一般入試の改革を実施する。政治経済学部では、大学入学共通テスト、英語外部検定試験、学部独自試験(日英両言語による⻑文を読み解いたうえで解答する形式)の合計点で選抜する方式に変更。国際教養学部では、従来の方式を取りやめ、大学入学共通テスト、英語外部検定試験、学部独自試験(科目:英語)の合計点により選抜する方式に変更する。
早稲田大学では、社会の劇的な変化やグローバル化が予測される今後、変化に対して受け身ではなく主体的に関わりながら自ら問題を解決できる人材を育成するためにも、高校教育等で育成される「学力の3要素」を重視した入学者選抜へ変更。高い志を持った多様で優秀な学生を国内外から募集していきたいと考え、入試改革を核⼼戦略のトップに据えて改革を継続的に推進する。