芝浦工業大学は、ハーバード大学やプリンストン大学など海外名門大学が利用している入試プラットフォーム「Universal College Application(UCA)」を使って株式会社サマデイが開設した、日本を含むアジアの大学のための入試コンソーシアム「UCA Asia」を導入する。世界標準のプラットフォームにより、既存の入試プロセスの効率化と海外学生の募集が強化される。
日本の大学では、海外からの学生募集において、国内の受験生に対するのと同じ出願書類や受験方法を課すことが多く、その方式も大学・学部ごとに異なるという現状がある。しかし、これは、留学生にとって日本の大学を志願しにくい状況となっている。
このような現状を改善しようと、芝浦工業大学では、「UCA Asia」を導入することを決定。複雑化した出願書類をスリム化し、世界の大学との共通化を図る。また、将来的には海外名門大学と肩を並べて留学生募集を行うことも視野に入れている。2018年度は、大学院の海外学生対象の全方式において、システムを利用した入試を実施する予定。
UCAは、米ApplicationsOnlin社が提供している入試プラットフォームで、学生が1つのフォームに入力した情報で複数の大学に出願できるというもの。ハーバード大学、プリンストン大学、ジョンズ・ホプキンス大学などの名門大学が参加している。
UCA Asiaは、株式会社サマデイが米ApplicationsOnlin社と提携し、開設したアジアの大学のための入試コンソーシアム。日本の大学が日本語で利用でき、国内学生のAO入試や2020年入試改革における多面的・総合的評価型入試、海外学生の募集に対応している。
また、「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」や中高一貫校などに在籍する国内の中高生が利用しているSNS型eポートフォリオ「Feelnote」と連携し、入試評価に重要な役割を担うポートフォリオを各大学のアドミッションオフィサーに提出することができる。