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千葉商科大学、大学所有の発電所を活用し「自然エネルギー100%大学」実現へ 2022年度の達成状況と活動を報告 - 大学ジャーナルオンライン

 電気とガスを含めたキャンパスの総エネルギー消費量に相当する再生可能エネルギーの発電により「自然エネルギー100%大学」を目指している千葉商科大学。今回、2022年度の達成状況や取り組み等について報告した。

 自然エネルギー率は、創出エネルギー量を消費エネルギー量で割った値(小数点第二位以下を切り捨て)。千葉商科大学は、千葉商科大学メガソーラー野田発電所※等の発電量と学内の消費電力量を同量にする「消費電力に関する自然エネルギー率100%」を目標のひとつに掲げ、2019年に初めて達成。2022年4月~2023年3月までの直近1年間でも120.1%を達成した。

 また、2023年度までの達成を目指している「消費エネルギー(電気&ガス)に関する自然エネルギー率100%」という目標については、2022年4月~2023年3月の自然エネルギー率は97.3%(創出エネルギー量39,671.4GJ/消費エネルギー量40,748.8GJ)だった。なお、2022年9月、2023年2月に発生したメガソーラー野田発電所ケーブル損壊盗難被害の影響により自然エネルギー率の損失発電量は-1.9%と推定される。

 こうした取り組みのほか、2022年度は、2017年度~2021年度までの研究活動や研究成果をまとめた書籍を発行。さらに、全世界の大学の優れた持続可能性社会の実現に向けたアイデアに贈られる「International Green Gown Awards 2022」を日本の大学で唯一受賞した。大学だけでなく学生主体の活動も盛んで、学生目線で省エネや地球温暖化防止活動の普及啓発に取り組む学生団体「SONE(自然エネルギー達成学生機構)」が省エネ意識啓イベントや省エネ講座を実施するなど積極的に「自然エネルギー100%大学」を目指す取り組みを行った。

 千葉商科大学では、今後も引き続き「自然エネルギー100%大学」を目指し、脱炭素社会の実現に向け、省エネ・創エネの努力を続けていく。

<2022年度の「自然エネルギー100%大学」への取り組みや関連する主な動き>
【2022年3月】
2017年度~2021年度までの研究活動や研究成果をまとめた書籍「SDGsと大学-自然エネルギー100%大学の挑戦-」を発行
【2022年3月・9月】
災害時に一次避難所として活用する教室などに蓄電池設備を導入。屋上太陽光発電設備と連系し、停電時において天候次第で半永久的に電気の使用可能となる
【2022年7月~12月】
環境に関心のある高校生を対象に「自然エネルギーと私たちの未来」「SDGsのために、今、私たちができること」をテーマに「第8回全国高校生環境スピーチコンテスト」を実施
【2022年7月】
学生団体SONEが省エネ意識啓発のため、学内で打ち水イベントを実施
【2022年7月】
全世界の大学の優れた持続可能性社会の実現に向けたアイデアに贈られるInternational Green Gown Awards 2022 の「2030 Climate Action 部門」で受賞。日本からの受賞は千葉商科大学のみ
【2022年8月~9月】
学生団体SONEが教室の二重窓化と壁面に断熱材を設置するワークショップ『InSONEtion~快適な教室へ DIY~』を実施。冬季に断熱施工前後の表面温度を比較し、5.3度の上昇を確認した
【2022年9月】
メガソーラー野田発電所においてケーブル損壊被害が発生。発電の約2.5%が約66日間運転停止し、復旧工事を終えて11月に発電を再開
【2023年2月】
メガソーラー野田発電所においてケーブル損壊盗難被害が発生。発電の約15%が約51日間運転停止し、復旧工事を終えて4月に発電を再開
【2023年3月】
学生団体SONEが市川市地球温暖化対策推進協議会を対象とした省エネ講座を実施

※千葉商科大学メガソーラー野田発電所は、千葉県野田市の千葉商科大学所有地にある、日本の大学単体では日本一大きいメガソーラー発電所。敷地約4万6,781㎡にパネル容量約2.88MW(11,642枚)のソーラーパネルが設置され、発電した電気を東京電力に売電する「太陽光発電事業」を2014年4月から行っている。

参考:【千葉商科大学】「自然エネルギー100%大学」へ 2022年度の達成状況・取り組みのご報告(PDF)

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