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畿央大学、両半球一次運動野への経頭蓋直流刺激が上肢機能に及ぼす影響を報告 - 大学ジャーナルオンライン

 畿央大学大学院博士後期課程の蓮井成人氏、森岡周教授らは、亜急性期脳卒中患者に対する両側の一次運動野への経頭蓋直流電気刺激(tDCS)が、上肢機能や皮質脊髄路の興奮性を高めるとともに、主動作筋と拮抗筋の過剰な同時収縮を抑えることを明らかにした。

 脳卒中後の上肢運動麻痺では、特に遠位部の回復が遅れて異常なパターンが残ることが多く、日常生活を阻害する。また、脳卒中後は主動作筋と拮抗筋の同時収縮を認め、選択的な運動が失われることがある。上肢運動麻痺の回復には、損傷した脳領域の機能回復を高める必要がある。

 tDCSは、非侵襲的に大脳皮質活動を高める方法として用いられるが、損傷側半球の一次運動野へのtDCS刺激と、両側半球の一次運動野へのtDCS刺激のどちらが効果的かは明らかとなっていない。そこで本研究では、上肢遠位に重度の運動麻痺を有する亜急性期脳卒中患者1名を対象に、上肢トレーニング時に損傷側へのtDCS刺激と両側へのtDCS刺激を1週間ずつ併用することで、それらの影響を検証した。

 A期では損傷側一次運動野へのtDCS刺激、B期では両側の一次運動野への刺激を併用しながら上肢トレーニングを行ってもらい、A期とB期の間に3日間の偽刺激を行った。各セッション前後に上肢機能の評価、総指伸筋と浅指屈筋の筋活動及び筋内コヒーレンス(β帯域:皮質脊髄路の興奮性を反映)を評価した。

 その結果、上肢機能に関するスコアはいずれも改善していき、B期(両側の一次運動野へのtDCSの併用)には、他のフェーズよりも有意に筋活動が上昇した。また、両側の一次運動野へのtDCSを併用した上肢トレーニングにより、皮質脊髄路の興奮性増加、主動作筋と拮抗筋の同時収縮の減少も見出した。この結果は、両側の一次運動野へのtDCSを併用した上肢機能訓練を行うことで、運動学的及び神経学的に良好な変化が得られる可能性を示唆している。

 今後は、より多くの症例を対象に、運動麻痺の重症度に合わせたtDCSの刺激方法によって上肢機能や皮質脊髄路興奮性に影響を及ぼすかについて検証していく必要があるとしている。

論文情報:【Frontiers rehabilitation science】Effect of bihemispheric transcranial direct current stimulation on distal upper limb function and corticospinal tract excitability in a patient with subacute stroke: a case study

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