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医療系学生団体、文部科学省に医学部臨時定員増を要請 - 大学ジャーナルオンライン

 全国の医学部で相次いで発覚した不正入試問題で、被害者を追加合格とする分、募集枠が減るのが受験生に不利益だとして、現役の医学生らでつくる「入試差別をなくそう! 学生緊急アピール」は、医学部の臨時定員増などを求める約1万5,000筆の署名を文部科学省に提出した。

 学生緊急アピールによると、署名はインターネット上のサイトを通じて集め、医学部の臨時定員増、各大学に適切な対応を促すこと、疑惑を招きかねない事案がある大学名の公表の3点を要請している。

 申し入れに対し、文部科学省は各大学へ適切な対応を促す点について「しっかりと対応する」と答えたものの、臨時定員増は「難しい」、大学名の公表は「できない」と拒否した。

 学生緊急アピールは勉強会などを通じて面識がある全国の医学生ら約30人が不正入試の広がりを受けて11月に設立した。事務局の筑波大学医学部6年の山本結さんと、同学部6年の前島拓矢さんが署名提出後に記者会見し、これまでの活動を説明した。今後もさらに署名を集め、文科省に追加提出を予定している。

 柴山昌彦文科相は定例記者会見で臨時定員増について「医学部の入学定員は医師の需給推計に基づき、医師過剰にならないよう配慮することが決まっている。定員増は政府全体で議論しなければならないことで、現時点で定員増を行うことは極めて困難だ」と述べた。

参考:【入試差別をなくそう! 学生緊急アピール】署名提出のご報告
【文部科学省】柴山昌彦文部科学大臣記者会見録(平成30年12月18日)

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