楽天株式会社は、クチコミ就職情報サイト「楽天みん就」で、2020年卒業予定の学生を対象に「IT業界新卒就職人気企業ランキング」を調査。総合トップ150社を発表した。
調査によると、NTTデータが2010年の調査開始以来10年連続で1位を獲得。志望理由は、安定した雇用形態や福利厚生の充実度などが多く挙がった。2位は楽天(前回4位)、3位富士通(前回2位)、4位グーグル(前回3位)、5位SCSK(前回5位)、6位ヤフー(前回8位)、7位伊藤忠テクノソリューションズ(前回7位)、8位アクセンチュア(前回6位)、9位LINE(前回12位)、10位日立製作所(前回11位)だった。
トップ10位以内の企業を企業分類別にみると、新たにトップ10入りしたLINEなど、WEBサービス4社がトップ10位を占める結果になった。売り手市場による大手志向の表れか、社名やサービス名自体の知名度が高い企業に人気が集まる傾向が見られ、他にも「成長性が高そう」などの理由で支持された。
前回調査した2018年に続き、コンサル系やITメーカー系の企業がトップ20に多くランクインしているものの、今回はコンサル系のアクセンチュア(6位→8位)、野村総合研究所(9位→11位)、アビームコンサルティング(17位→19位)が順位を落とす結果に。一方で、システムインテグレーター系(情報通信企業)のSky(15位→12位)は、「成長性」や「専門スキルが身につきそう」という理由で支持され、3年連続で順位を上げる結果となった。上位に挙がったWebサービス系企業とシステムインテグレーター系の企業は、研究で忙しい理系学生にも配慮した採用活動を行っていることが多く、社員との接点の場を設けて企業理解を深めてもらう取り組みなど、多様な選考方法をとっていることが人気に反映される結果となった。
楽天が「IT業界 新卒就職人気企業ランキング」を発表するのは今回で10回目。学生は、調査対象企業約199社から志望する上位5社を選択し、志望上位5社について各企業の志望理由を「仕事の魅力」「会社の魅力」「雇用の魅力」「採用活動の魅力」「志望職種」の5つの観点に回答。有効回答数は3,131人。