文部科学省は2019年度の卓越大学院プログラムに京都大学のメディカルイノベーション大学院プログラムなど9校から申請があった計11件を採択した。海外のトップ大学や民間企業など外部機関と連携して世界最高水準の教育、研究力を結集、卓越した博士人材の育成を目指す。
文科省によると、採択されたのは京都大学のほか、東北大学、千葉大学、東京大学、東京工業大学、東京海洋大学、金沢大学、名古屋大学、大阪大学が申請したプログラム11件。京都大学のメディカルイノベーション大学院プログラムは、米国のカリフォルニア大学サンディエゴ校、カナダのトロント大学、台湾の国立台湾大学などと連携する。
東京大学のビジネスロー国際卓越大学院プログラムは、日立製作所、富士フィルム、米国のハーバード大学、中国の北京大学など、東北大学の変動地球共生学卓越大学院プログラムは、五洋建設、東京海上日動火災保険、米国のスタンフォード大学などとスクラムを組む。
金沢大学のナノ精密医学・理工学卓越大学院プログラムはオリンパス、ニコンインステックなど、大阪大学の先導的量子ビーム応用卓越大学院プログラムは京都工芸繊維大学、高エネルギー加速器研究機構、日本アイソトープ協会などと連携する。
卓越大学院プログラムでは、博士課程の学生に5年一貫で世界最高水準の教育を施し、専門性だけでなく、社会全体を俯瞰する力を育てる。2019年度は全国の国公私立大学29校から計44件の申請があり、日本学術振興会が運営する卓越大学院プログラム委員会で審査した。