金沢星稜大学で2019年6月から始まった課外活動「ろ~かるらぼ」。住民や観光客など様々な立場の人たちが気軽に集い、地域ににぎわいをもたらそうと始まった。モバイル屋台というコミュニケーションツールを介し、楽しく心地よい場づくりに取り組む。
金沢星稜大学には学生が主体となって学内外を問わずさまざまな活動を行うSeiryo Jump Projectがあり、短期大学部も含め多くの学生が活発に活動している。「ろ~かるらぼ」もその一つ。「自分たちのまちにマイパブリック※を作ろう」を活動テーマに、モバイル屋台を使った地域活性に取り組みながら、企業、団体との交渉や調整といったビジネススキルも磨く。
「ろ~かるらぼ」第1回のイベントは2019年8月24日に開催。7月から準備を始め、会場設備を借りる交渉、モバイル屋台の共同製作者募集、製作パートナーとなった南砺市商工会青年部との折衝を重ねた。当日は子どもから大人まで楽しめるワークショップとして「木の枝ガーランドづくり」と「押し花カードづくり」を行い、地元住民から旅行者まで多くの参加者でにぎわった。
経済学部経済学科 3年次 Y・Dさん (石川県 金沢高等学校出身)は「活動を通して、地元の方や遠方から訪れた方と触れ合う場所を設けることの大切さを感じました。一つは年齢層や性別など関係なく実際に話したり、同じゴールを目指して物事に取り組んだりすることで今までの自分の考え方とは違った考えや想いが伝わってくることです。二つ目は、この活動を通して南砺市の良さを感じてもらえることです。」と語る。
第2回は9月22日(日)に南砺市井波で行う予定。より多くの人とコミュニケーションが生まれるような場を目指し、目下準備中である。
※マイパブリックとは、田中元子氏の著書『マイパブリックとグランドレベル』に登場する造語で、「私設の公共づくり」や「個人がつくる公共」を指す。自分ができることを自分ができる範囲で他者にふるまい、ひとときを共有することで、多様な公共をつくっていく取り組み。