2020年4月7日、一般財団法人高度情報科学技術研究機構は「新型コロナウイルス感染症対応の研究」を支援するためHPCIスーパーコンピュータ資源を無償で提供することを発表した。
文部科学省が整備しているHPCI(革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ)は、国立大学・国立研究開発法人の世界有数の先進的スーパーコンピュータ群を有機的に連携した、日本が誇る強力な研究基盤。
今回、学術界、産業界を問わず、新型コロナウイルス感染症対策を行っている研究者に臨時の公募を行い、合計14PFLOPS※の性能を有する多様なスーパーコンピュータ資源を無償で提供する。募集は4月15日から開始し、利用開始から2021年3月末までの最大6カ月利用できる。
【利用可能なHPCIのスーパーコンピュータ】
北海道大学 情報基盤センター Grand Chariot / Polaire
東北大学 サイバーサイエンスセンター ベクトル型スーパーコンピュータ / 並列コンピュータ
筑波大学 計算科学研究センター Cygnus
最先端共同 HPC 基盤施設 (JCAHPC) Oakforest-PACS
東京大学 情報基盤センター Oakbridge-CX
東京工業大学 学術国際情報センター TSUBAME3.0
名古屋大学 情報基盤センター スーパーコンピュータ「不老」Type I サブシステム(FX1000)
京都大学 学術情報メディアセンター システムA (Camphor2)
大阪大学 サイバーメディアセンター ベクトル型スーパーコンピュータ / PC クラスタ
九州大学 情報基盤研究開発センター スーパーコンピュータシステム ITO
海洋研究開発機構 地球情報基盤センター 地球シミュレータ
産業技術総合研究所 柏センター AI 橋渡しクラウド ABCI
※2020 年4月現在の総理論演算性能。PFLOPS とは、コンピュータの処理性能を表す単位の1つで、浮動小数演算を1秒間に 1000 兆回行うことを表す単位。
参考:【一般財団法人高度情報科学技術研究機構】「新型コロナウイルス感染症対応の研究」を支援するためHPCI(*1)スーパーコンピュータ資源を無償で提供(PDF)