データサイエンス分野の専門教育組織を設立したり、開設に向けて準備したりしている滋賀大学、立正大学など6大学の担当者が発起人となり、データサイエンス系大学教育組織連絡会が設立された。専門教育の推進や専門教員の養成に6校がスクラムを組む。
滋賀大学によると、連絡会の発起人は滋賀大学の竹村彰通データサイエンス学部長、総合研究大学院大学の藤澤洋徳複合科学研究科統計科学専攻長、長崎大学の西井龍映情報データ科学部長、一橋大学の渡部敏明ソーシャル・データサイエンス研究・教育担当学長補佐、兵庫県立大学の加藤直樹社会情報科学部長、立正大学の北村行伸データサイエンス学部設立担当学長補佐の計6人。
データサイエンスの専門教育組織は2017年、滋賀大学がデータサイエンス学部を日本で初めて設立したのを手始めに、2018年に横浜市立大学、2019年に武蔵野大学がデータサイエンス学部を設置するなど、各地で国公私立大学が学部や学科、専攻などの開設を進めている。
ただ、日本での取り組みがまだ緒についたばかりなのに対し、欧米を中心とした諸外国では既にデータサイエンス分野の専門人材育成体制が整い、毎年多数の人材を社会に輩出している。今後、日本経済が国際競争力を高めていくためには、高度なデータサイエンティストの育成が欠かせない。このため、連絡会は今後、戦略的に人材育成と取り組む。