新型コロナウイルスの影響によりオープンキャンパスがオンラインに移行した2020年。「まずは大学を知ろう、入試制度を知ろう」という目的で視聴する高校1・2年生にとっては、理解が難しい内容も多いようだ。また、来場型のオープンキャンパスでも人数制限のために受験生(高校3年生や既卒生)が優先されることが多く、1・2年生が大学と直接接点を持つ機会は急速に減少している。
畿央大学は高校1・2年生やその保護者が少しでも入試を身近に感じられるよう、また安心して情報収集できるよう、募集要項を読む前の「副教材」をイメージして「1分でわかるKIOの入試 総合型推薦入試編」を公開した。2021年度入試より開始される総合型推薦入試(従来の公募推薦入試にあたる)について、自分の個性や強みを活かせる3つの入試方式を会話形式で紹介している。
デザインは高校生になじみ深い縦型のメッセージアプリを意識した。大学が提供している動画は通常横型が多いが、スマートフォンを傾けずに見ることができて快適だ。学生スタッフにも細かく確認しながら仕上げたことで、言葉遣いやイラストも親しみやすく、初めて大学にアクセスする高校生を優しくナビゲートする内容となっている。
畿央大学は2015年から「1分でわかる畿央大学」ムービーを展開しており、これまでも学生の一日密着ドキュメント、タイムラプスでのキャンパスツアー、職種別OB・OGインタビュー、大学では珍しい保護者・親子インタビューなど約60本を公開。公式YouTubeチャンネルは35万回をこえる再生回数を記録している。