一橋大学は2023年度に新学部、研究科のソーシャル・データサイエンス学部・研究科(仮称)を設置する計画を発表した。社会科学の視点からデータサイエンス領域の新たな教育研究分野を確立するのが狙いで、日本で初めての試みになるという。
一橋大学によると、ソーシャル・データサイエンス学部は入学定員60人。社会のデジタル改革が進む中、ビジネスや行政の現場に蓄積されるデータを活用、ビジネス革新や社会課題解決に向けた提言ができるリーダーの育成を目指す。
大学院のソーシャル・データサイエンス研究科は修士課程入学定員が21人。統計学やAI(人工知能)、プログラミングなどの専門的な知識を持ち、データの活用によってビジネスで新しい価値を見つけるとともに、新しい社会科学の構築に寄与できる人材を育成する。博士後期課程は2025年度に設置する予定。
カリキュラムは数学や統計学、情報、プログラミングなどデータサイエンスを学ぶ上での基礎に加え、商学部、法学部、経済学部、社会学部の既存4学部と連携して社会科学のさまざまな分野を学ぶ。さらに、海外留学やビジネス・イノベーション分析などを通じてデータサイエンスの応用を学習する。
一橋大学はさまざまな企業のデータサイエンティスト、政府機関や金融機関、シンクタンクなどのビッグデータ分析・予測担当者、統計学の研究者らを育てるとしている。
なお、設置構想中につき、掲載内容は今後変更する可能性がある。