文部科学省は、2016年10月4日、2017年度の国公立大学の入学者選抜について、各大学が公表した入学者選抜要項等をもとに取りまとめた概要を公表した。
2017年度の入学者選抜実施大学は全体で168大学579学部。2016年度の166大学575学部と比べ、2大学4学部増加している。募集人員全体は124,920人で、2016年124,753人と比べ、160人ほど増加している。
アドミッションオフィス(AO)入試を実施する大学は79大学213学部、推薦入試は160大学450学部となり、推計を取り始めた2000年以降、それぞれ過去最多の実施大学数となった。
AO入試と呼ばれるアドミッションオフィス入試は、詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接等を組み合わせ、入学志願者の能力・適性や学習に対する意欲、目的意識等を総合的に判定する入試方法。推薦入試は、出身高等学校長の推薦に基づき、原則として学力検査を免除し、調査書を主な資料として判定する入試方法。
2017年度に新たにAO入試を実施する大学・学部は、岩手大学(理工)、横浜国立大学(教育、経済、経営、都市科)、神戸大学(国際人間科)など。新規に実施する大学には、滋賀大学(データサイエンス)、香川大学(医学部)、熊本大学(文、法、理、工)などがある。また、新たに推薦入試を実施する大学・学部は、名古屋大学(情報)、山形大学(人文社会科)、茨城大学(人文社会科)など。新規に実施する大学は、公立の福知山公立大学(地域経営)、山陽小野田市立山口東京理科大学(工)となっている。