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就職率99.6%。“キャリアの関学”が目指すのは、進路への『満足度』を高めるキャリアサポート - 大学ジャーナルオンライン

キャリア教育と就職支援とをワンストップで。学生のキャリア意識を深める独自の取り組み

 

「就職率は指標の一つに過ぎません。それよりも、私たちが重視しているのは内定先企業への『満足度』。今年度(2022年3月卒業生)では、97.1%とコロナ以前よりも高い結果を導くことができました」。そう話してくださったのは、キャリアセンター長の森隆史さんだ。

 コロナ禍にあったこの2年あまり、企業の採用状況の不透明さに加え、働き方の変化など、就職活動にも大きなインパクトがあった。学生にとっては、改めて「何を大切に生きていくのか」といった、自身の価値観を見つめ直さざるを得ない状況に直面したといえるだろう。言い換えれば、いままで以上に価値観を見定めたうえで進路を決定していくことが、自らのキャリアへの満足度を高める鍵だといえる。そうした環境のなか、「よりそう、きめこまやかな支援」をモットーに、サポート内容の拡充を図ってきた同大学。その取り組みの成果が、就職率99.6%、満足度97.1%という高い数字に表れている。独自のサポート体制と、最新の取り組みについてみていこう。

 同大学では、キャリアに関する授業科目と就職支援とを、キャリアセンターがワンストップで提供している。そのため、学生がキャリアについて考え始める段階から、自身のキャリアをデザインし、キャリアを選択するまでの一連の流れが途切れることなく、一貫した考えのもとにサポートされているのが特長だ。

 そのうえで、新たな授業の取り組みとしてあげられるのが、2022年度からスタートした授業科目「KGキャリア入門」だ。これは、15年以上続く人気科目「キャリアゼミ」が、グループワーク形式の定員制であるため、限られた学生にしか提供できなかったことから、より多くの学生に門戸を広げようと企画された科目だ。
内容は、各業界で活躍する著名な卒業生を招き、学生時代の話から現在の仕事のことまで、生の言葉で語ってもらうとういうもの。Webのオンデマンド形式のため、希望者全員が受講でき、初年度で約7400名が受講するという異例の人気を博した。

 「こうした科目が実現できるのも、25万人を超える卒業生の存在が大きいですね。その点は、歴史ある総合大学ならではの強みだと感じています。今後は、一人でも多くの学生にキャリア教育の科目を受講してもらえるようブラッシュアップしていきます。「関学のキャリア教育を受けたいから入学した」と言ってもらえるようになることが夢ですね。」

 

社会人との出会い、企業との出会いを提供。大規模大学でも“ここまでやる”

 2021年度には、外部パートナーとコラボし、学生と企業の生きた出会いの場として、神戸三田キャンパス内に「BiZCAFE(ビズカフェ)」をオープンさせた。企業を誘致して開催する「BiZCLASS(ビズクラス)」は、社会的な課題や新商品・サービス開発といったテーマについて、集まった学生同士で議論し、解決の提案までを行うワークショップ形式のプログラムだ。その内容は、企業のインターンシップに近いものであり、1、2年次のうちからリアルなビジネスを身近に触れられる環境は、学生にとって、キャリアビジョンを描くまたとない機会となるだろう。
また、学生はオリジナルマイボトルを持参することでドリンクが無料となる仕組みになっており、カフェの利用自体がペットボトルの削減というSDGsの取り組みにもつながる。

 もちろん、学生の需要が最も高い就職活動の支援も手厚い。大規模大学でありながら、学生一人ひとりに対応できるよう、きめ細やかな支援を用意している。
イベント関連では、例年、1000社規模の企業が参加する学内企業セミナーをはじめ、多様化する学生のニーズにあわせた各種セミナーを開催。セミナー内容や開催時期もその年の状況にあわせて合わせてアレンジする徹底ぶりだ。

 個別の相談に関しては、専門のキャリア・アドバイザーによる予約制の「個人面談」(対面・オンライン)、キャリアセンター職員による「なんでも相談」(カウンター・電話)。さらに、留学中や深夜の時間帯など、24時間365日対応可能なAIのチャットボットまで整えている。そのほか、4年生の内定者が後輩にアドバイスするSR(Student Reporters)制度があるのも心強い。

 こうした、4年生の内定者、社会で活躍する卒業生、キャリアセンターと、まさに「ALL関学」で個人のキャリアをバックアップする風土があるからこそ、高い就職率、満足度を成し続けているのではないだろうか。この問いかけに森さんが答えてくれた。

 「関学の卒業生は母校愛が強い。『Mastery of Service(奉仕のための練達)』というスクールモットーが根付いている証拠だと思います。社会で活躍する卒業生をロールモデルにして学生も頑張りますし、その学生が卒業後、またゲストとして大学に戻って来てくれるという好循環が生まれます。学生と卒業生とがともに学び、育つ環境をつくっていきたいですね」

 

「KGキャリア入門」では、著名な卒業生が多数登場。25万人を超える卒業生の存在は心強い限り。写真は元日本テレビ記者・キャスターの小西美穂さんの登壇風景

 

2021年、神戸三田キャンパス内にオープンした「BiZCAFE」。マイボトルによるペットボトル削減という社会貢献もしながら、企業とのmeet upの場にもなっている

 

関西学院大学

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創立130余年の歴史の中で多文化が共生する関西学院。スクールモットー「Mastery for Service(奉仕のための練達)」を体現する、創造的かつ有能な世界市民の育成をめざしています。複眼的な視野を養う、分野横断型の教育システムを確立や、国境を越えた学び[…]

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