誰もが生きやすい社会を実現する
心理・社会福祉学部
女子大最多の1万人の学生が学ぶ武庫川女子大学。2023年4月には、新たに心理・社会福祉学部、社会情報学部、健康スポーツ科学部にスポーツマネジメント学科を開設。10学部17学科から、12学部19学科へとさらなる進化を遂げる。ここでは、心理・社会福祉学部の学びの特長を紹介する。
前身である文学部心理・社会福祉学科で培った実績を土台として、発展的に新学部を形成。高度な心理学の知識と、社会福祉学の専門的視点を活かして、現代社会の課題によりよい解を導き出せる人材の育成を目指す。
設置される2つの学科、「心理学科」と「社会福祉学科」は、心の理解を通してつながりあい、共通必修科目「HEARTプログラムコア」により互いの領域への理解が深められるようになっている。
【心理学科】
組織をどうマネジメントするのか、どんな広告が人をひきつけるのか。心理学はビジネスや暮らしのあらゆる場面に応用できる汎用性の高い学問だ。
「心の理解は消費者心理や危機管理など、社会を動かす上で欠かせません。よりよい社会の実現に、心理学はますます必要になるでしょう」。そう語るのは、心理学科学科長に就任予定の小花和W.尚子教授だ。
心理学科では、対人援助の手法やカウンセリングの専門知識を学ぶとともに、実践を重視。実際の店舗やオフィスに出向いて、課題に向き合う体験型フィールドワークと、グループで解決策を探っていく演習を交互に行うことで、他者と協働するスキルなど、臨床現場で役立つ力を鍛えていく。
【社会福祉学科】
新たな社会福祉学科のキーワードは「多文化共生」だ。多様な価値観を尊重し、すべての人が「生きづらさ」を感じることなく共生できる社会の実現を目指す。
前身の文学部心理・社会福祉学科は、社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験で高い合格実績を誇る。これを支えてきたのが、対人援助を通して実感する「つながる楽しさ」「つなげる喜び」だろう。
これまで社会福祉といえば、高齢者や生活困窮者の支援が主だったが、新学科ではこれらの領域にとどまらず、グローバルな視点を持ち、国や人種、障害の有無などの多様さを包含して“つながりあう”社会、世界を実現できる人材の育成を目指す。